リールシートの装着とガイド取付けの準備
いよいよ中盤です。
リールシートの接着 仮にリールシートを接着する位置に合わせてみます。きっとブランク径よりリールシートの穴の径の方が大きいと思います。もしぴったりのサイズで合えばそのまま、エポキシ系ボンドで接着すればOKですが、合わない場合はリールシートの穴のサイズにブランク径を合わせなければなりません。その場合、マスキングテープ等でふかすと、最初は良いのですが、テープが時間と共に劣化し、またエポキシボンドは完全に乾燥すると痩せますので、後でぐらつきが出る可能性があります。そこでブランクをふかす場合はタコ糸や木綿糸等でリールシートの内径に合わせます。糸を巻き、リールシートがピッタリ入るように調整したらその、巻いた糸をアロンで固めガチガチにします。これによってガタツキの心配はなくなります。アロンが固まったらエポキシ径ボンドを塗り接着しますが、ガイド取りつけの筋(スパイン)に合わせリールシートのリールの足が入る部分を合わせ完了です。※フライロッドなどはリールシートがバット最下部に付きますのでバーニッシング後の乾燥用モーターに設置する関係で最後に取りつける場合もあります。 |
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スパイン出し カーボンブランクの丸形状は完璧な丸ではありません。ブランク自体の製造工程で、芯がね(マンドレル)にカーボンシートを巻きつけるのですが、シートの巻き始めと巻き終わりが発生しますので、その分カーボンの厚さに薄い所と厚い所が発生します。最近は極薄のカーボンシートで巻きつけるメーカーも多くなって居ますので、正円に近い形になっているのも事実ですが、一応確認することをお奨め致します。スパイン出しですがブランクの太い方を床に置き、写真の用にブランクを曲げながら転がします。そうすると曲がりに対して一番反発するところがあります。そこがスパインです。その場所より横に90°行ったところがガイド位置になります。その位置に予め貼っておいたマスキングテープ上にマジックで記しをします。ガイドを取りつける際はこの記しを目安に取り付けます。スパインについては竿の製造会社によって考え方が違うようです。早く言うとガイドを竿の柔らかい場所に付けるか固い所に付けるかの差です(厳密に言うと4ヶ所のラインがあります)。また、ベイトロッドの場合はガイドが上にきますので、通常ガイド位置の裏側に取りつけます。一応スパインの話しはこんなとこで止めておきます。これ語ると長くなる…。(爆) |
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トップガイドの装着 上に明記したガイド位置を元にトップガイドをボンドで装着します。はみ出たボンドは半乾きの状態で剥ぎ取るか、接着後すぐにティッシュ&ノンシモンで拭取ります。このTOPの接着もホットグルーで装着かエポで装着かで議論になりますが、頑丈なのはエポキシ系ボンドです。ホットグルーで装着すると熱に弱いので夏場や長時間車の中に放置するとグルーの粘着が無くなりガイドがぐらつきます。出きればエポキシでの接着をお奨めします。 |
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ワインディングチェックの装着 最近このチェックとフックキーパーを付けない人も多いですが、やはり付けると竿が引き締まりカッコヨクなります。グリップの最先端部分のブランク径を計りチェックを上から通し装着します。 |
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ガイド足の削り スネークガイドは既に削って売っている物もありますが、それ意外はほとんど削ってませんので,ガイドの足の上部を滑らかに削る必要があります。写真では砥石を旋盤に装着していますが、ダイヤモンドの平ヤスリで行っている人も多いです。なぜ足を削るかと云うと、これから始まるガイドのラッピング(糸巻き)の時に糸がガイドの足に乗らず、糸と糸の間が開いてしまいます。釣りには支障はありませんが、見た目にカッコ悪いので、簡単ですからやるようにしましょう。基本は足の山を滑らかにすることで、先をあまり尖がらせると、ロッド完成後、釣りに行って思わぬ大物を掛けて、尖ったガイドの足がブランクに刺さり竿折っちゃったなんちゅうことになる可能性も0ではありませんので、ほどほどにしたほうが良いと思います。また、ガイド足の下面にバリが発生しますので、平ヤスリで削っておくのも忘れないように。 ■続いて、ガイドの装着のページ■ |